荷揚山行 飯豊山
御沢から荷揚げに向かう | 妙に気温が高く暑い。三国岳が見えてきた。 |
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剣ヶ峰・三国岳・七森 | 種蒔の下りから切合・草履塚・本山 |
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切合小屋の種蒔寄りのホースからまだ水が出ていた | 切合小屋に到着です。一休みしましょ |
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姥権現 | 御前坂に青空が戻る |
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御前坂から振り返る辿ってきた道 | 荷揚げに携わって頂いたNENさんと、二瓶さん(下越山岳会) |
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ご来光 妙に暖かい夜だったなぁ | 牛首山 大日岳 一瞬の色彩 |
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大日岳をバックに御秘所を下る | NENさん、二瓶さん、途中合流したOIIさんと一緒に下山 |
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個人山行
日 時 平成22年10月23日(土)〜24日(日)
参加者 しみけんさん(小国山岳会)・NENさん・二瓶さん・LTQ
別動@OCG・他1
別動AHNC(若月)さん、遠藤さん(本山ピストン)
行き先 飯豊山(所謂、本山 2,105.1m)
天 候 23日雲り時々晴れ 24日晴れ後曇り
目 的 平成22年度正月山行必要品の荷揚&紅葉を楽しむ本山山行
装 備 秋山小屋泊まり基本装備
ナビ用品:GPS・地図・シルバコンパス・マップポインター
防寒具: ダウン(薄手)
宿 泊 避難小屋(飯豊本山小屋泊まり)
GPSデータ
TP積算距離 21.9KM
総上昇量 2,317m
時刻 事柄など
10月23日(土)
04:55 集合場所、集合出発 結構寒い感じがする
07:15 御沢キャンプ場駐車場到着 若月さん、遠藤さん準備中 少し上にOCG車
07:20 シミケンさん到着 桃パパさん到着 先行していると思っていた
07:40 御沢出発(540m)
08:20 下十五里(815m)
08:47 中十五里(925m)
08:56 上十五里(1,075m)
09:36 笹平(1,232m)
10:00 横峰 OCG交信
10:27 峰秀水(1,380m)
10:44 トラバース終わり尾根に乗る (1,440m)
11:40 三国小屋(1,640m)着
12:03 三国小屋発
12:10 OCG交信・Kenrokuさん交信(吾妻 東大巓?)
13:03 種蒔山(1,791m)
13:19 切合小屋(1,745m)着
13:35 切合小屋発
14:03 草履塚(1,908m)
14:39 御前坂(1,920m) 草履塚からの下りでHNCさん、遠藤さんとスライド ありがとうござました。
15:12 一王子 水場に寄って小屋に向かう
15:32 本山小屋着(2,102m)
19:40 就寝
10月24日(日)
05:20 起床 この時期としては暖かい朝
07:58 本山小屋発(2,102m)
08:52 草履塚(1,908m)
09:20 切合小屋(1,745m)
09:43 種蒔山(1,791m)
10:10 OIIさん
10:37 三国小屋(1,640m)着
11:10 三国小屋(1,640m)発
11:34 トラバース道に入る(1,440m)
11:43 峰秀水(1,380m)
12:07 小白布分岐(1,334)
12:32 上十五里(1,075m)
12:55 中十五里(925m)
13:02 下十五里(815m)
13:31 御沢着(540m)
概要
ボクの所属会の平成22年度の正月山行は飯豊山(通称、本山)を計画している。
この計画実施の一環として荷揚げを行った。
社会人山岳会、特に地域山岳会とカテゴリされる、所謂、田舎山岳会というのは、山ガール等華やかなトレンドとは無縁で、若い女性どころか
若い男の子の会員も少なく、どこも会員の高齢化に曝されている。
平素、家人に不義理を積み重ねている岳人も流石に年末年始の娑婆の生活を甘受せざるを得ないのか、近年正月山行の参加者は減少傾向。
私の個人的な意見としては、毎冬飯豊の稜線までは、会の誰かは行って欲しいし継続して頂きたいと思っているけれど、これはボクの勝手な思い込み
で、自分個人としてはアイスクライミング・冬期の岩登りに興味がある。
しかし、正月山行に参加者が減るなか、ここのところ続いている西俣ノ峰から北股岳を狙うルートに少し飽きが来ているのかも知れない。と勝手に思い込み
正月は、本山なら参加したい。と口から出まかせに今春話した事があったが、はからずともその通りになったしまった。
正月に飯豊本山・・・どうだ?よっしゃ〜♪という声は担当者のOCG以外出ることもなく、口から出まかせのボクも出まかせでは、如何ともし難く早々に腹を括り
参戦表明をした。
その後も追加の参加者もなくOCGと二人。
当初、二人でも仕方ないかな?行ける所までで仕方ないかな?そんな事も感じていた。というのも、藤巻の分岐で除雪は終了し、川入の集落までの長い
アプローチがある。藤巻の分岐〜御沢までのアプローチは約7.5キロ 標高差220m程の平坦だが長い道のりがある。これをドカ雪の中
2人でひたすらラッセルをしたら、丸一日で御沢までも大変な道のりだ。
実は数年前から、他会との合同も検討に挙がっていたのは事実だった。
そんななか日頃から懇意にして頂いている小国山岳会のKonchang、シミケンさんに声を掛けたところ参加頂ける意向であり、小国山岳会でも幸いにも当会
との合同での山行について同意頂いて両会で行う形を採ることができた。
合同で行う第一回目の試みでもありボク自身5年前の敗退の経験を踏まえ、このメンバーなら何とかなる。何とか出来る。
何とか登頂したいという意欲・気持ちが少しづつ高まりつつある。
今回については、当初から合同という設定でなかったために、担当者のOCGに負担をかけてしまったり、準備・荷揚げ等についてKonchang、シミケンさんとの
相談が不十分だったことは反省点である。これはボクの話の段取りが悪かったことが原因。
実施まであと2カ月と少々、連絡を密にしながら準備を進めたい。
また、同ルートの経験のある当会の先輩から知恵を頂きながらその日を迎えたいと思っている。
記録
23日
朝、集合場所に着くと、NENさん、二瓶さんは既に到着されていた。早々にボクの車に荷物を載せ出発する。安田ICから高速を利用し御沢のキャンプ場を
目指す。下道だと、概ね3時間近くかかるのだが、高速利用なら2時間少々で御沢に着くことが判ったので計画作成に参考になった。
御沢のキャンプ場に着くと、HNCさん、遠藤さんの強力な力持ちの先輩がスタンバイしていて先行して頂く。先輩方は日帰りでの荷揚げにご協力頂いた。
間もなく、シミケンさんが到着。もう出たと思っていた桃パパさんが到着した。
準備を整え、御沢を後にする。
保全作業の方が荷物が重い?そんな・・・と思いつつも標識の付け方が悪く歩きにくい。これが後々祟ることになる。
お天気は高曇りながら時折陽が射して気持ちが良い。しかし発汗量がこの時期にしては非常に多い。これは少し体調が悪いのもあるが汗が大過ぎる。
最後尾でやや離れながら、ノソノソと登る。
何でこんなに脚に効くのかな?と思いつつ登る。
横峰でOCGをコールする。剣ヶ峰直下のようだ。
地蔵山からの稜線に乗りタカツコ沢を俯瞰する。スラブに紅葉がキレイだ。こんなお天気ならタカツコ沢をプラプラ登るのも楽しいだろう。
前に数名のパーティーがいる。別にどうという岩場ではないが、バランスの悪い荷物なので気を付けて登る。
三国小屋に漸く到着。デポ品を降ろして標識をつけ直す。
三国小屋を出て歩くとやはり、標識のバランスが改善され非常に楽になった事が実感できた。
七森に入りOCGを呼ぶと、切合小屋手前とこと。少し打ち合わせて終わる時、kenrokuさんがブレイク。
どうやら、吾妻の東大巓あたりにいる様子。まもなく藪に突入!との事・・・夫婦2組で藪かい・・・・アンタらも好きねぇ♪
七森・種蒔周辺のルート取りをシミケンさんと話ながら歩く。種蒔きからの下りで切合周辺の砂礫地も何とかしないと・・・そんな気がする。
切合小屋でシミケンさんとはお別れ。残念ながらシミケンさんはここで下山。
シミケンさんと分かれて、先ずは草履塚を目指す。
中腹に先行した桃パパさんが見える。
草履塚に着くと、4名パーティーが休んでいた。草履塚から僅かに下ると、HNCさん、遠藤さんが戻って来られた。
荷揚げの御礼をして少し話てスライドした。
御前坂で一休みする。御前坂と本山小屋で標高差200m弱。でもここまでの疲れが出る所で何時も思うが案外、辛い200mだ。握り飯を1個胃袋に
放り込んで、登りにかかる。
疲れたなぁ〜、何でこんなに疲れるかなぁ〜?と思いつつ登る・・・・あのフラフラする竹の標識が祟っていたのだ。
面倒なので水を汲んでから小屋に向かう。小屋について一息つけていると、桃パパさんは三角点に出かけた。
ボク達は、関川村からダイグラを登り来られた阿部さんと呑み始めた。
桃パパさんが戻り改めて乾杯して酒を飲む。
酒の合間に外に出ると喜多方、北に廻って米沢の街明かりがキレイだった。
星も薄い雲から透けてオリオンが見えた。
小屋の中も19時にはお休みモードでボク達も19時30分過ぎには横になった。
24日
余りに早く寝たので夜中に何度も起きた。暑いせいもあり珍しく寝つきも悪かった。
何度も起きつつ、漸く5時30分を過ぎて夜明けが近くなり外に出ると、丁度良い案配。
弱い光が大日岳に当たる。すこし北アちっくな雰囲気だ。
関川の阿部さんは下山のため出て行かれた。
食事を採りNEさん、二瓶さんは三角点へ。ボクは小屋でノンビリ食事やらパッキングする。
小屋を後にして下山する。特に急ぐ必要もなくボツボツと降りる。風もなく暖かな朝だ。
日帰りの方とスライドするが、今日は余り多くない様だ。
途中、一人、何だか強そうな方がはやいペースで登って行かれた。
切合で一休みする。
切合から種蒔への登り返し、種蒔からの下降のイメージを思い出しながら夏道を辿る。
種蒔周辺から切合周辺の登・下降は積雪期ホワイトアウトすると難しい。
七森の標柱を過ぎて三国小屋が近づいてくると誰か声をかけてきた。
OIIさんだった。OIIさんは、昨晩、御沢に泊まり登って来られたとのこと。
OIIさんと4人で下山することに。
三国小屋で食事を採り下山する。峰秀水で一息付けてどんどん下り、いい加減下り疲れた頃、御沢の登山口に飛び出た。
OCGの車に下山のメモを挟んで一の木の飯豊の湯で汗を流して蕎麦を食べて帰途についた。
本番まで2カ月と少々、遅れ気味のトレーニングを進め、予備山行等を経て本番に臨みたいと思う。
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